「完全に克服するには、どうしたらいいですか?」
摂食障害の渦中にある子どもを支える中で、親はつい「もう大丈夫」「これで克服できた」と思いたくなります。
けれど、それは大きな落とし穴です
摂食障害は「一度治ったら二度と再発しない」ような単純なものではありません。
体の病気と同じように、環境や心の状態によって、症状の波はまたやってくることがあります。
たとえば、風邪を一度治したからといって、もう二度と風邪をひかないわけではないですよね。
生活が乱れれば、またすぐに体調を崩してしまう。
摂食障害もそれと同じです。
調子が良くなっている時は、親は「もう大丈夫」と思いやすい。
でも、同じようなストレス環境や心の負担が重なれば、再び症状が顔を出す可能性は十分にあります。
だから大切なのは「克服」ではなく、「向き合い続ける」姿勢なのです。
「“治った”“乗り越えた”なんて思わないこと。人はそんなに簡単には変わりません。
大切なのは、ただ“続けていく”ことです。」
なぜなら私自身、娘の摂食障害を支える中で、症状としての体重や食のこだわりは和らぎましたが、感情の揺れは今もあります。
誰だって生きていくうえで悩み、苦しみ、落ち込み、挫折はありますよね。
それを否定しない事です。
摂食障害は「克服」するのではなく、「波と共に歩み続ける」ものなのだと。
そして、親にできることは「強くさせること」ではなく、
「困ったらいろんな人に助けを求める力」「あなたは一人ではない」ことを伝える事
そして
・親自身も追い込みすぎない
・子どものSOSを無視しない
・食事だけに囚われず、安心できる時間を一緒に過ごす
・必要なときは専門家や仲間に頼る
摂食障害は「治ったら終わり」ではありません。「一生向き合っていくもの」
だからこそ、親は思考の癖を知り、対応を学び、親子共々環境を整えることだと思います。
そして、必要な時には迷わず相談し、誰かに頼ること。
それが何より大切なのです
もし今、あなたが「もう大丈夫?」と思って無理をしているなら
あるいは「どうしたら正解かの?」と不安でいっぱいなら
どうかこの言葉を思い出してください。
「一番大事なのは、“親自身にも支えが必要であること”」
親御さん自身も「自分を大切にする選択」をしてあげてください
あなたは、もう充分に頑張ってきたのですから
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