摂食障害のお子さんのリカバリー

摂食障害

リカバリーとは何ですか?

 

リカバリーとは「回復」です

摂食障害のお子さんは、

医療的リカバリー

臨床的リカバリー

社会的リカバリー

パーソナル的リカバリー

の段階に応じて対応を意識

していきます

 

【医療的リカバリー】

摂食障害は、心の問題ではありますが、まずは体の状態が最優先になります。低体重により、摂食障害思考に侵されている状態で、脳が萎縮傾向にあり、この時期にカウンセリング等を行っても効果がうすいといわれています。食事や経管栄養にてBMI15を目指していきます。低体重のお子さんの思考は、正常な判断が難しい時期と推測されます。低体重の継続時期にもよりますが、早い段階であれば親御さんの判断のリードが必要であり、命を最優先に考えて医療に頼りましょう。

【臨床的リカバリー】

摂食障害のお子さんは、自分の状態が病的である事の自覚がない時期があります。その時は、治療に対して必要性を感じず、協力せず、通院を拒否する場合もあります。そんな時は、親だけでも医療と繋がり状態を専門医に伝えながら、いつでも当事者が医療と繋がれる状態であること、対応を医療者と相談していきましょう。この病気は当事者が本気でこの病気と向き合い「治す」気持ちが必要です。治す気持ちがあり、支援者(医療者)と、家族も協力してリカバリーへと向かいます

 

 

 

 

 

【社会的リカバリー】

例え摂食障害のお子さんが、症状を持った状態であったとしても日常生活に支障がない場合、社会生活の中での人との関わり、環境の変化など経験により自己成長していきます。そんな中で、ストレス発散方法も獲得できると理想的。社会でのアイデンティティ(自分らしさ)の獲得をめざします。ご家族は、お子さんが社会参加をしたことでホッとしない事も必要です。いつでも、何かあったら相談してね。「心配しているよ」と伝えて、親は先回りすることなく、お子さんから「ヘルプ」があったら話を聴き、一緒に考え、本人が決断し、応援していきます。

【パーソナル的リカバリー】

不安・罪悪感・自己否定などが少しでも軽減できる方法を獲得できることが理想的です。そのためには、家族の協力があると望ましい。傾聴・共感・承認・感謝により本人の自己肯定感のアップをめざします。失敗を恐れずに挑戦する事が出来ると素敵ですね。例え、家族は当事者が失敗した場合、その事を励ますのではなく、挑戦した事、行動できたことを承認していく事がとても重要な関わり方です。例え失敗したとしても自分で「頑張って行動できた自分」を認める事が出来た時、更に新しい挑戦に向けて行動でき、ダメだったとしても「まぁ いっか(*^^)v」って思えると、自信をもって自立に向けて前に進んでいく力を持ってきます。

今回は、リカバリーについてご説明しました。親は、子どもに、自立に向けて前に進んで欲しいと願うものです。自立とは、どういう事でしょう?自立とは、自分を助けてくれる人や仲間、物、ペットや好きな趣味、運動や場所など食事だけではない依存先を沢山見つける事だと私は思います。親は、お子さんと一緒に寄添い、沢山の生きるための知恵や選択肢などを一緒に考え、当事者が決断し、行動していきます。摂食障害になったことで、親も沢山経験し、学んでいきます。楽しい経験ばかりではないかもしれないけど、親子共々成長するチャンスです。今をしっかり生きていきましょう。

辛い時は、ご連絡下さい。

さゆりんリンク

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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