自分より子どもを優先していた私

不登校

娘が拒食症だったあの頃、振り返ってみると・・・
私は「自分のこと」よりも、何よりも娘のことを優先していました。

「これが食べたい」と言われれば、夜でもお店を探しに出かけ、
何軒もはしごしてようやく見つけて…「食べてくれるなら」と、必死で手に入れに行きました。

娘は、なかなか体重が上がらず、不安に押しつぶされそう…と、希望を出して毎週通院でした。
外出先でのご飯は、静かな場所、落ち着ける環境、“安心して食べられる”空間を探し回り…
いつも気を張っていたように思います。

その時の外出時、私のバッグはいつも重たかった。除菌シート、スプーン、ストロー、栄養補助食品
お気に入りのお菓子、安心できる飲み物…
「これがあれば安心」と、たくさん詰め込んでいました。

今、思えばちょっと笑ってしまうくらい。
でも、その“こだわり”は、娘にとっての「安心」だったんですよね。

✿~✿~✿~✿~✿~✿~✿~✿~✿

「子どもの話をちゃんと聴いてあげたい」
そう思って、何時間も向き合っていませんか?

ときには、泣きながら、怒りながら、繰り返される言葉に、必死で心を寄せて、耳を傾けてきた。
——それだけ、我が子を大切に想っている証ですよね。

でもね、どんなに愛していても、どんなに支えたくても、親だって「ひとりの人間」。

疲れることもあるし、限界だってあるんです。

私はずっと、自分の気持ちを後回しにしていました。「今は私が頑張らなきゃ」
「私が聴いてあげないと、この子は壊れてしまうかもしれない」

そう思って、頑張り続けました。
でも結果として、それが娘の“摂食脳”を強めてしまっていたことに、
気づいたのはずっと後のことでした。

「ごめんね、今はちょっと疲れちゃったから、先に休ませてね」
そうやって、自分の気持ちを伝えることは、決して“冷たい”ことではありません。

むしろそれは、子どもにとっての「安心」になることもあるんです。

親が自分を大切にする姿を見せること。
その背中が、子どもに「人との健やかな関わり方」を伝えてくれます。

あなた自身が、心を守ること。
それは、子どもの回復にとっても、
とても大切な“支え”になります。

だからどうか、自分の気持ちも大切にしてくださいね。
あなたの穏やかさは、きっと子どもにも届いていきます

だからこそ、いま苦しんでいる方へ伝えたい。
今は荷物が重くても、
心が軽くなる日が、きっと来ます。
一歩一歩、一緒に歩いていきましょう🌿

いま、私は荷物がとても軽くなりました。
娘も、自分の力で少しずつ歩けるようになりました。

あの頃、必死だった毎日も、
すべてが無駄ではなかったと思える今があります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました